姫が優しかったです。立花です。
ちょ、もうマジで何なんだ、あの人!!
最近本っ当に冷たかったんですよ。目ぇ逸らされるのは当たり前。
連絡事項話してても「あー、ども」しか言われないのは当たり前。
必要不可欠以外の話をしない、連絡事項のみっていうのも当たり前。
そんな状態だったんです。オレは本当に姫が好きなのか?って思う位にツンツンだったんです。
何かもう、オレもそんな態度取られるのがすごい嫌だったから。
オレも極力話し掛けないで仕事してたんですよ。
そしたら。
今日すんげーデレデレになった。
目をちゃんと合わせて貰えたの。
連絡事項話すと「うん、解ったありがと、すいません」って言われたの。
「最近DVD借りててさー」って話をされたの。
そんな些細なコトにすんげーご機嫌になったバカなオレが居たの。
調子扱いて、姫が暇そうだったら自分から話し掛けてたの。
それでも、ちゃんと会話として成り立ったの。オレの目ぇ見て笑ってくれたの。
社長が見当たらなくて。社長宛に電話あって。
姫「社長は?」
オレ「工場じゃないですか?」
姫「見てくるよー」
で、姫が見に行ってくれて。戻って来て。
姫「居ない。『帰ったんじゃない?』って言われた」
オレ「あれー?会社内には居そうですけど」
姫「あ、もしもし?すいません、本日は帰宅しました」
って言って電話切って、数分後。
社長が休憩室からお客様と一緒に出て来ました。
オレ・姫「「…あ、やば・・・」」
ってハモッて2人して顔見合わせて。苦笑して、「「しーっ」」って2人でハモりました。
そんな些細なコトに、物凄い幸せを感じた瞬間。
更には、その後2人きりで事務所に居た時。みんなに内緒で缶コーヒーくれたの。
いつもみたいに、窓から身を乗り出して。
姫「はい、立花さん。飲んで?」
って笑顔と共に。ふって片手で男らしく差し出してくれたの。
そん時1人事務所の前横切ったから。オレが気になってその人を目で追ったら。
姫「しーっ。イイから、ね?」
って微笑んでくれたの。
すんげー嬉しくて、すんげーときめいて。美味しく缶コーヒーも頂いた訳だけれども。
…あれってさ、こないだ社長が何缶か貰ってた缶コーヒーだよね?
「今度皆で飲もうねー」って社長が冷蔵庫にしまっていた缶コーヒーだよね。
…。
…。
…。
オレ知ーらない。
と、いう訳で。久々に姫にときめきまくってました。
駄目だ、もう。嫌いになろうとすると、ときめき振り撒いてくる。
小悪魔だ、あれ(酷)
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